お気に入りJAZZ一挙だし⑤:Sonny Simmons
お気に入りのJAZZ、今回は、これもよく寝る前に聞くアルバムである。
Sonny Simmonsの「Manhattan Egos」( 1969, 1970)と「Staying On the Watch」(Recorded on August 30, 1966)である。
パーソネルは「Manhattan Egos」が Barbara Donald (trumpet), Juma (bass), Paul Smith(drums)。
「Staying On the Watch」がSonny Simmons (alto saxophone), Barbara Donald (trumpet), John Hicks (piano), Teddy Smith (bass), Marvin Pattillo (percussion)であり、ニューヨークで録音されたこのアルバムが初のリーダー作となる。
「アイアンマン」でのE・ドルフィーやウディ・ショーなどとの競演でも明らかであるが、チャーリー・パーカー、エリック・ドルフィーに影響を受け、オーネット・コールマンの演奏スタイルに感化?され、彼のプレイはまさしくブラック・朴訥・素朴の硬派一筋。現在に至るまで、気骨ある演奏を聴かせてくれる。
当時の夫人=トランペッターのバーバラ・ドナルドとの双頭的コンビネーションを軸としたコンボによる演奏であるが、両アルバムとも、白人女性バーバラ・ドナルドのリーディングが大いに光る。バーバラのトランペットはドン・チェリーに通じる黒っぽさと奔放さとインテリジェンスでシモンズを引っ張っていくのである。
オーネットやドルフィーの音楽を更にハードコアに推し進めたような演奏と言っても過言ではない。
さて、ソニー・シモンズがヒューイ・シモンズと時々名乗る理由を聞いた事があるが、忘れてしまった。
1970年代~80年代にかけては、不遇を託っていたが、73歳を過ぎた今でも、精力的に活躍をしている。