ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

映画鑑賞のマナーは?!:「グッド・シェパード」を観る~

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 昨晩、仕事帰りに、自宅近くの映画館で「グッド・シェパード」を観た。

 メンズデーであり、最終回だったので、料金は1000円。しかし、人気映画であるのも係わらずガラガラである。席は284席。ゆっくり身体を伸ばして観ることができる。

 なにせ、長尺映画、2時間50分の映画である。手足を伸ばして、ゆっくり観なくては、持ちません。

 さて、私の感想であるが、う~ん、評価は☆☆☆というところか。

 大作ではあるが、いまいち!?いま二ぐらいであろうか。

 マスコミや映画評論家の評価は高かったのであるが、まさしく、自分の眼で観なければ、評価は下せない。

 ロバート・デニーロの監督、制作総指揮フランシス・コッポラということで、いくら長尺映画でもゴッド・ファーザーの出来を期待していたのだが、及ばなかった。

 かなり、及ばなかった。マット・ディモンはミスキャストであった。私はマット・ディモンもアンジェリーナ・ジョリーも大ファンである。

 でも、今回はマット・ディモンはトッチャン坊やにしか見えない。アンジェリーナ・ジョリーは充分美しいのだが、彼女が光った場面は、ラストの15分くらいか。

 もっと、主演、助演ともに、他の人選があったのではないか。もし二人をイメージした作品であるとすればシナリオ自身に問題ありである。

 ストーリーが複雑である割には、次の展開がたやすく読める。ワクワク感がない。ましてやハラハラする場面も無い。

 そんな映画ではないと言われればその通り。東西冷戦時代を裏から描く映画だとすれば、ストーリーテェーリングにもう少し、工夫と努力が欲しかった。

 「ゴッド・ファーザー」シリーズはハラハラ・ドキドキの連続であったと思う。そんな映画ではないにもかかわらず。

 観て決して損をする映画ではないが、長尺映画である必要は決して無い。なにかディレクターカット版を見せられた気がする。

 そもそも、ディレクターカット版が面白い、と思ったことは余り無いのである。「ブレードランナー」にしろ、「地獄の黙示録」にしろ、期待したほどの出来ではない。

 映画は長ければよいというものではない。

 映画館で不愉快なことがあった。前の席、右四番目に座っている奴がおかしい。野球帽を被り、頭を高くしてジッと食い入るように画面を見ている。画面を食い入るように見るのは当然である。

 しかし、後ろにいる私が体の位置を変えたり、足を組みなおすと「うるさい!」と言うのである。席はだいぶ離れているのに、である。そのくせ、自分は堂々と身体を動かし、音を立て、飲み物を飲む。

 ここに、自分のことは棚にあげ、人のことが気に入らない、「自分以外は全て馬鹿」という、変な現代人がいるのである。

 私は、触らぬ神に崇りなし、で早々に席を、遠くに替えた。

 通勤電車でも、このような変な奴は たくさんいる。マナーなど有って無きがごとくが、現代日本の病巣の深さを表している。

 しかし、アメリカの政治の病巣も深い。深い~暗黒の谷底のようである。その谷底を恐る恐る覗き込んだ、そんな映画であった。