Light as a Feather ～Return to Forever到着

　昨日、Return to Forever の　Light as a Feather　が到着した。

　ＪＷＡＶＥで１５００円の特別限定価格盤を購入したものである。この値段はずいぶん探して、やっとＪＷＡＶＥで見つかったのだが、何のことは無い。

　今日、Amazon　を開いたら、輸入版で1428円である（あと1枚きりですよ）、ではないか。苦労をした甲斐が無い。仕方ないがこんなこともある。

　チック・コリア＆リターン・トゥ・フォーエヴァーの第1作目は、カメモのジャケットの大人気盤であり、大ヒットアルバムであった。

　この作品はそれと同じ72年にロンドンで録音したもの。一枚目の陰に隠れて、本作は大ヒットはしなかったが、内容的には見劣りしないし、それ以上かもしれない。

　というのも、当時としてはセンセーショナルであったフローラ・プリムのヴォーカルを大々的にフィーチャーしているからである。

　ジョー・ファレルのTsが、たくさん聴ける事もあるし、スタンリー・クラークのランニングベースワークとピチカット奏法が全面的に展開されている。

　アイルト・モレイラ、フローラ・プリムを擁した5人のオリジナル・メンバーによる録音はデビュー作と本作の2枚だけで、これ以降、リターン・トゥ・フォーエヴァーはギターを加えたエレクトリック路線へ進むことになる。

　エレクトリックバンド、アコースティックバンドとＣＨＩＣＫ　ＫＯＲＥＡのルーチンワークを土台にした、双方向へ突き進む以前の、姿をヒューマンにサウンドに表現している傑作である。

　ニュージャズにおけるヒューマンサウンドの一結晶ともいえる。

　曲目は　1. You're Everything 2. Light as a Feather 3. Captain Marvel 4. 500 Miles High 5. Children's Song 6.Spain

特に「アランフェス協奏曲」をイントロに用いた<6>が人気曲であるが、私としては、全部がすばらしい。

　このアルバムはグループの世界観のダイナミズムを大いに感じさせる作品であり、この方向性を、実はアイルトモレイラのリーダーズアルバムが継承するのである。