東京に住む利点…:Woody shaw blackstone legacyを聴く
通勤時間に1時間以上掛かる。
家を出るのが、7時5分、会社に到着するのが、8時45分である。帰りは何やかやと途中を端折っても、5時半に会社を出れば、家に着くのが7時過ぎである。
仮に11時半に寝て、午後7時に帰ってくるとしても、週日は自由になる時間は4時間半である。
風呂と夕食で1時間半を費やすとすれば自由時間は3時間半。この3時間半の間にLPやCDを約3枚ほど聞くことにしている。
しかし、つくづく時間が足りない。やりたいことが沢山あり過ぎるのである。
成人病や生活習慣病にとっ捕まっているので、思うに任せないが、食べたいモノが山ほどある。
そして、観たい映画があり、LDやDVDが積んである。集めたCDやLPは1日あたり3枚聴いても、5~6年は掛かるだろう。
しかし、東京は便利なのだ。なにしろこれぞ観たいと思った映画は必ず観る事ができる。近所の封切り館に掛かれば1000円で観る事も可能だ。
ここまでくれば、東京は天国である。
私の住む、読書の町では急がなければ新刊やベストセラーを買う必要がない。(ベストセラーに飛びつくのは趣味ではないが…)
粟津則雄著作集など美しいまま手元に置き、いつでも眺めていることができる。幸せである。
しかし、時間が足りないのだ。時間が足りないのが東京生活かもしれない。
閑話休題。
昨日、Amazon.com から Woody shaw の blackstone legacy が届いた。やっと購入したのである。
若くして、マイルスを継ぐものとして評判が高かったが、これからというときにニューヨークで地下鉄事故に合い、片腕を失くし、そのまま亡くなってしまった。全く惜しい。彼が生きていたら、あの、吹き上げるtpで、次々と斬新でエネルギッシュな作品を残していただろうし、また日本にも来れたかもしれない。残念である。
『ビッチェズ・ブリュー』の濃厚な影響下に産まれた作品との評価もあるが、そうは思わない。故高柳昌行氏はスイングジャーナルで酷評していたが、私はそうは思わなかった。ジャッキーマクリーンのデモンズ・ダンスの演奏以上のできであると思っている。
これは、1970年12月の録音で、ベニー・モーピン、ロン・カーター、レニー・ホワイトなどマイルズ・ファミリーからの参加を含む7人編成である。他の3人は若き天才ゲイリー・バーツとジョージ・ケイブルス、クリント・ヒューストン。オリジナルはLP二枚組で、当時は高くて手が出なかった。歳をとるということは「心置きなく買える」ということでもある。