ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

人生は五十二から…好きな事だけしていたい。「花と爆弾」(小林信彦)

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:ブログをリニューアル致しました。これからも宜しくお願い致します。

 「花と爆弾 :人生は五十一から」(小林信彦)を読んでいる。小林信彦さんらしいシニカルで本質を鋭く突くエッセイの数々である。

 時を忘れ、うんうんと頷く文章と作家にはなかなか出会えないものである。

 その点、小林信彦さんの作品には当たり外れが無い。真に失礼な物言いで申し訳が無い。

 何故に、サブタイトルが「人生は五十一から」なのか定かではないが、私の場合は「人生は五十二から」で充分に納得するのである。

 五十を過ぎて、子供っぽさが失せ、モノが解るようになってきたと実感をしている。所謂、分別が付いてきたのである。

 むやみやたらに怒らない。物事を表面だけではなく、深く観る事ができるようになってきた。

 当然、自分に向けるべき怒りは自分に向け、その原因と対象を見極め、そこを射る。やはり、50歳を過ぎないと解らない。

 未熟な自分が過去に居り、未熟ではない自分が出来上がると言うのではなく、未熟さが自覚できるのである。

 さあ、人生はこれからである。持病を抱え、上手く付き合いながら、あと何年、生きることができるのであろうか。

 たぶん本当の覚醒した人生はこれからだろう。

 森繁久弥が昭和40年の「七人の孫」で祖父役を演じ始めたのが、五十二のときであるとのことがこの本にも書いてある。

 それだからではないが、名優・怪優とも言うべき森繁氏がはや、新しい演技のテレビ向け新境地を開拓し始めたのが五十二歳なのである。

 この本の内容とは「爆弾」に表現されるように、戦中戦後の体験と現在のアメリカ・息子ブッシュのアフガンとイラクの殺戮を世間風の軸に置き、エッセイの王道の「花」、花鳥風月、世事事や評論を書いているのである。

 A4大統領と呼ばれるブッシュが如何に、安倍首相と酷似しているのかを匂わす文章が散見されるのも、皮肉屋小林信彦さんの真骨頂である。

 さて、小林信彦さんも趣味を仕事?にして、(仕事が趣味か?)50年以上を過ごされてきた方である。小林さんのモノの見方考え方には、手本になることが多々多い。

 私は「人生は五十二から~好きな事だけしていたい…」をモットーに責任を持ち、人間力と識見を持って生きて生きたいと思う。