菊地雅洋のキラー・オルガンがナイフの一瞬の煌めきのように冴える、凄味ある演奏…:ダンシング・ミスト/菊地雅章イン・コンサート
このアルバムは、1970年11月13日、東京、産経ホールにてライヴ録音されました。
その際には、ホールの殆ど真正面で観たのですが、この二曲の迫力と峰厚介氏のソプラノサックスには度肝を抜かれたものです。
このアルバムも当時の菊地グループの充実ぶりと迫力を伝えるに余りある、出来栄えとなっています。
なかでも、「ダンシング・ミスト」に於ける、菊地雅洋氏のオルガンはキラー・オルガンと名づけたい程の煌めきを持っています。
また、彼のファズ・オルガンは月並ではありますが、1970年4月リリースのマイルス・グループのアルバム「イン・ア・サイレント・ウェイ」のラリー・ヤングを思わせるところがありスリリングです。
一方、もう1曲の「イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー」で菊地雅洋氏は、最高にクールでナイフのようなエレピを弾かせてくれます。
1970年11月という時を考えれば、当時の日本のジャズ・シーンにおいては全くもって先鋭的なライヴ・パフォーマンスであったと思いますが、当時を懐かしく振り返れば、胸がワクワクし、しかも大変ナチュラルに心にフィットした記憶があります。
1970年11月という時を考えれば、当時の日本のジャズ・シーンにおいては全くもって先鋭的なライヴ・パフォーマンスであったと思いますが、当時を懐かしく振り返れば、胸がワクワクし、しかも大変ナチュラルに心にフィットした記憶があります。
40年経った今でも、この演奏記録は燦然と輝いています。まさにここに常に時代の先端を駆け抜けてゆく菊地雅章氏の凄味があります。
01ダンシング・ミスト
02イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー
02イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー
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