ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

温泉から~灼熱の季節の終わりには、焦土の魂の咆哮!「即興詩人の芸術/オーネット・コールマン」

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 外は、雨です。秋風とはいわないまでも、涼しい風が入ってきます。

 昨日の灼熱の熱風とは打って変わった、天気となりました。いやはや、なんとも…。

 TVでは北京オリンピック、女子マラソン土佐礼子さんと中村友梨香さんはもはや脱落の様子。

 別に、オリンピックの成績なんぞで日本を透かしてみることはしませんが、日本の黄昏の様子は散見する事は出来るでしょう。

 東京誘致は論外としても、オリンピックの様々な様相を切り口として、今後の日本の在り方や理念を考えてみることも一興ではないでしょうか。

 しかし、徒に中国を批判することは無いのでしょうが、チベット暴動の件はどうなっているのでしょうか。今も拘束、拷問を受けている幾千人にも及ぶ僧侶・民衆のことを忘れてはならないでしょう。

 少数民族を悪し様に踏みつけ、その帝国主義を拡張する中国と中国人民の在り様はアメリカの動向と共に注視しなければなりません。

 さて、閑話休題

 今日のアルバムは「即興詩人の芸術/オーネット・コールマン」です。

 1972年のお正月のお年玉で購入いたしました。たぶん1月の末でした。もちろんイシヤマ・レコード店で。

 この時、J・サーマンの「ザ・トリオ/問題児ジョン・サーマン」二枚組み3,800円と迷ったのですが、何せ、こちらは、2,000円。このLPを購入いたしました。

 日本盤では、「アストロラマ/ポンティと佐藤」が発売されていてこちらも捨てがたかったのですが…。なにせ、J・リュック・ポンティ、佐藤允彦、ニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン増尾好秋日野元彦の競演アルバムでしたからね。

 当時、NHKFMで日曜日の夕方にS・J誌、編集長の児玉紀芳さんがDJをやっているJAZZ番組で、この3枚が流れたのでした。

 これは衝撃でしたね。J・サーマンとオーネット・コールマンには頭をどやし衝けられました。

「即興詩人の芸術/オーネット・コールマン」はアトランティック時代の残りテープを編集して1枚にまとめたもので1959年の5月から61年の3月までの10年に及ぶ演奏集ではありますが、まさに残り物にも福!であります。

 全てがコールマンのオリジナルチューンであり、1は「世紀の転換」と同時録音。2は「ロンリー・ウーマン」と同時セッション。3,5,6は「ジス・イズ・アワー・ミュージック」と同セッション。4は「Ornette」と同セッション。7は「オーネット・オン・テナー」と同じセッションとなっています。

 一番の驚きはどのセッションをとっても全てアルバムのリーダーチューンにしてもおかしくない出来で、充実度も最高であるということですね。

 私はコールマンのアルバムは殆ど持っていますが、このアルバムをベスト・アルバムに挙げても良いと思っています。

 実は、私はNHKのFMで初めてオーネット・コールマンを聴いたのでした。

  その衝撃からこのLPの購入へと繋がり、コールマン好きとなった記念すべきアルバムでした。

 一言で表現するならば、焦土のような灼熱の荒漠たる大地に、浮遊する孤独な魂の叫びとも言うべき音とサウンドインプロビゼーションと言う事が出来るでしょう。

 このアルバムに出遭えたことは僥倖でした。

 このアルバムを聴きながら短い夏休みを閉じることにしようと思います。

☆☆☆☆☆:The Art of the Improvisers :Ornette Coleman

•オリジナル盤発売日: 1959/5/22

1. Circle With a Hole in the Middle
2. Just for You
3. Fifth of Beethoven
4. Alchemy of Scott LaFaro
5. Moon Inhabitants
6. Legend of Bebop
7. Harlem's Manhattan
8. Music Always [*]
9. Brings Goodness [*]

*なお、当然のことながら、8・9はLPには入っておりません。