黄昏のなかのEcho & The Bunnymen
黄昏ると、Echo & The Bunnymen を聴く。
辛く苦しくなると聴く。
エコバニは1980年のシングルデビュー以降、独特の音とその感性で、UKシーンの片側を蠢くように牽引してきた。
黄昏ているのだ。遣る瀬無さ、悲壮感、無力感、疲労感。それぞれを内包しながら、連綿とピースギターのチューンが続く。乾いたドラムとランニングベース。
怒りを沸沸と、沸騰点に向け、湧き上がらせながら、ギグが続く。
その根底にあるものは、メッセージと言うより鈍い叫びである。鈍いシャウトである。
鈍いシャウトに諦めが無い。
怒りの、その根源と原因を問うことが生命力に繋がる。
疑問と怒りの無い生命には、未来は無い。