ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

断層とは何か…人生は出遭いと別れ、そして終わりなき旅である、と高柳昌行さんが物語る「断層/高柳昌行」

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 二月二十五日、新潟市の街は雪がれていました。

 今回の二日間の出張の最中に、墓参りをし、ほんの一瞬ではありましたが墓に居る父と母と会話をする機会を持ちました。寓話ではありますが…

 新潟の日本海を眺め、雪深き墓参りをする。そのとき、ポケットのIpodの中には、高柳昌行さんの「断層(dislocation)/angry waves」がありました。

 父と子、母と子、様々な位相と断絶はあれど、断層という言葉で身辺近くに繋ぎ留めるインプロビゼーションJAZZの鋭さを感じました。実感です。

 雪深きふるさと、暗き海、海は偶さか凪いではいるものの、喪失と断絶の悲しみを心の奥底に浸透させます。

 奮い立つ勇気を生きる糧にするためには、断層という言葉で断絶という意味を断ち切る若干の勇気が必要です。

 その為の助けを果たし、もたらせてくれるのが、フリージャズであると思います。

 来て良かった。訪れて良かった。新たな超然としたテイクオフを心の中に齎せてくれた、音楽と故郷でした。

 駅を離れるまで、子供の頃の友人と酒を飲むことが出来ました。それが、故郷無き今、何よりの次の故郷でありました。

 ☆[断層 高柳昌行/guitar ] :録音1983年12月26日西荻窪アケタの店
:JINYA DISC B06
発売日: 2005年10月21日 JINYA DISC
高柳昌行 - g 安田芙充央 - p 山崎弘 - dr

 この、断層が録音された前後に高柳さんは「アケタの店」で、大病から生還し、孤独な闘いと試行を繰り返されていました。

 この頃、近くに住んでいた私はとうとう勇気がなく、聴きに訪れることができませんでした。一生の不覚では在ります。

 このテープでは、ご本人自身が最高の出来と仰っていたようですが、高柳さんのノスタルジックギターと安田芙充央さんのメランコリックピアノそして、高柳さんの盟友たる山崎比呂志さんのストレートドラムのアヴァンギャルドジャズが大いに泣かせます。涙…、そして涙…