ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

不破大輔さんのウッドベースを聴く!2008.02.22国立NO TRUNKS「渋さチビズ・ライヴ」

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 日頃の憂さを晴らすのは、やはり、強烈なJAZZライヴが一番です。

 仕事のストレスやモヤモヤもいつの間にやら、吹っ飛んでしまいます!

 さてさて、「渋さチビズ」と言えば、なんといっても、不破大輔さん、片山広明さんです。(渋さチビズ=不破大輔b,片山広明ts,立花秀輝as,磯部潤ds)

 そもそも、不破大輔さんのベースを聴ける機会など滅多にありません。

 いやはや、大きくぶっ飛びましたね!不破さんのウッドベースには、「参った!」の一言です。

 特に、不破さんの蛇のようにのたうつ、太い右腕から刻まれるベースリズムは一流のコンポーザーもさることながら、怒涛の如く聴くものを圧倒します。

 正にド迫力でした!

 「4ビート、8ビート、16ビート、32ビートと目まぐるしくリズムを変えながら12ビートまで取り混ぜ、聴く者を最高のJAZZグルーヴの中に叩き込んでいく。

 このJAZZの原初的なドライヴ感を体感できただけでも、最高の経験である。不破さんのベースラインに強固なJAZZ理論の基礎と思想的ストイシズムを感じた。

 最高のJAZZコンポーザーであり、JAZZMANである。」素直な感想です。

 片山広明さんには語る言葉もありません。ひたすらドラマティックであり、破天荒であり、ナイーヴでセクシーでありました。片山さんのテナーはいつ何所で聴いてもアヴァンギャルドであり、いつ聴いても素晴らしいフリーです。

 もう一つの収穫は磯部潤さんのドラミングです。いやはや磯部さんの左手の使い方には驚愕いたしました。今時のJAZZドラマーには、中々居ませんよ。

 あのソリッドリズムは只者では在りません。

 さてさて、何処かのクソ評論家のようなことを言ってしまいますが、立花さんは惜しいです。

 せっかくの三人の巨人に囲まれて、挑発されたのですから、応えなきゃあね。音が開いていませんでした。フリーがアヴァンギャルドJAZZとして成立するためにはテクニックの他に想像力と思想性、生き方が問われます。

 まだお若いですから、これからを期待しましょう。

 しかし、出来不出来が続くと、最近の日本のJAZZ界は、上手い人と下手な人の差が歴然としてきているので、厳しくなっていくでしょう。

 片山さんが、不破さんに、一曲目が終わった後に「どうだった?」と聞いたとき一言「甘いね!」と答えていました。その言葉の意味は相当、重いと思います。

 店を出てから、NO TRUNKSで、お知り合いになったMATHUIさんと一杯飲りました。

 MATHUIさんは宮の上貴昭さんの門下生で、立派な社会人です。イヤハヤ、JAZZ談義で盛り上がりました。土曜出勤にも拘わらず、遅くまで引き止めてしまいご迷惑をおかけいたしました。ごめんなさい~!