ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

横濱、野毛JazzSpot「DOLPHY」の灯りがソウルJAZZブルースにゆれる…:酒井俊(Vo)グループを聴く

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

 東京四谷、今日も雪が降っています。昨夜の冷え込みからすれば、当然、予測できたのですが…。足元の雪の準備をしていません。

 昨晩は、横浜野毛のJazzSpot「DOLPHY」へ酒井俊(Vo)グループ、林栄一(as,arr)・宮野裕司(as,arr)・青木タイセイ(tb,etc,arr)・関島岳郎(tu.etc,arr)という4管ブラスのアンサンブルに酒井俊さんのソウルJAZZブルースという豪華なセットを聴きにいきました。

 息せき切って野毛に到着したのが、7時半、まだグループはリハの真っ最中でした。やれやれとばかりに芋焼酎のボトルを注文。野毛の夜らしく、ゆっくり飲むつもりです。

 このメンバー、林さん、宮野さん以外を生で聴くのは今回が初めて。特に、コンポステラのDNAを継承する関島さんは見逃せません。また、私はチューバJAZZ好きです。

 青木タイセイさんといえば、オルケスタ・デラ・ルス、熱帯JAZZ楽団で有名ですが、やはり、生で聴く機会は全くありませんでした。

 酒井俊さんもしかり。私のコレクションの中には、渡辺香津美ミッキー吉野さんの代表名義で1978年に発売されたアルバム『カレイドスコープ』しかありません。しかし、このアルバムは凄いメンバーでした。

 渡辺香津美(g)、ミッキー吉野(key)、向井滋春(tb)、土岐英史(ss/as)、植松孝夫(ts)、岡沢茂(b)、ポンタ村上(ds)、松本博(p)、横山達治(perc)、土屋昌巳(g)、井上憲一(g)、竹田和夫(g)、ジョージ紫(hammond)、ジョン山崎(clavinet)、スティーブ・フォックス(b)、トミー・スナイダー(ds)、カルメン・マキ(vo)、そして、酒井俊(vo)さんです。

 特にこのアルバムは、1曲目の「処女航海」2曲目の「世界はゲットーだ」が圧巻です。しかし、30年前のシュンさんの歌声ですからね(失礼…)、今回も実は処女航海が聴きたかったですね。

 4管の手ダレたちのアレンジメントですのでアンサンブルは大変面白かったです。興味深かったという表現の方が適切でしょうか。

 正に、キャンディド盤のザ・ストレート・ホーン・オブ・スティーヴ・レイシー を思わせるようなアンサンブルが実に万華鏡のように展開されました。例えば、セシル・テーラー作曲のルイーズでのスティーヴカルテットのアブストラクトさや、チャールズ・ディビスのバリトンサックスとの絡み。そしてドナ・リーでのプログレッシブながらも変幻自在に荒れ狂うソロの絡み合い、を想起しました。

 関島さんのチューバは堅固なリズムキープに徹底的に徹しながら他者では決して出せないだろう明るくて一種ミステリアスな雰囲気を持ったベースラインを創りだしていました。聴きに来た甲斐がありました。

 林さん、関島さん、宮野さん、青木さんのアレンジは全く独自のアンサンブルを創りだしているのですが、林栄一中尾勘二・関島岳郎の「PHOTON」を思い起こしたのも事実です。

 酒井シュンさんはやはり、ブルースです。 「Fly Me To The Moon」も良かったけれど、やはり「あいあむゆう」「四丁目の犬」「たつまき」や「夢の散歩」は最高です。圧巻は「満月の夕べ」でしょうね。

 横浜の、いや日本のブールースJAZZソウルシンガーでした。

 11時10分発の東神奈川発八王子行きの最終電車に間に合わせるために、寒空を桜木町の駅に急いだのですが、心はブルースに満たされていました。

 でも、もっと各個人個人のソロが聴きたかったかも…。そんな考えが次のライヴへの熱い期待へと繋がります。