加藤崇之さんのライヴ演奏を聴く!(国立NOTRUNKS)出遭うべき人には必ず出遭う。
昨晩は、頭の痛くなるような訳の解からぬ、厚労省の大馬鹿!官僚どもとの生産性の全く無い論争にホトホト疲れ果て、国立にあるNO TRUNKSに松風鉱一sax4を聴きに行く。
あんな気分じゃとてもではないが、家には入れない。怒りが家庭で頂点に沸騰すれば家族に迷惑が掛かる。
JAZZで怒りを沈めるしか術が無い。こんな気分を鎮めてくれるのは汗臭いハードなJAZZである。
出演メンバーはマルチリード奏者松風鉱一さんの他、加藤崇之gさん、水谷浩章bさん、外山明dsさんという異才・異能集団である。
全くの抜群のタイミングである。
8時前に店に到着することが出来たので、加藤崇之さんの隣の席を確保。先ずは生ビールをグーッと一杯。
ほろ酔い機嫌の加藤崇之さんが「腹が出てきちゃった~」とカウンターから着席、好々爺風の松風さんがフルートを軽く鳴らしはじめ、ボウヤと見間違った外山さん、水谷さんと音あわせを始めたと思った瞬間、加藤さんのエフェクターで演奏が始まる。
心地よいフリーミュージックである。決してハードではない。心地よく魂を鎮めるフリーJAZZなのである。
ヒステリックさが全く無い。しかし、鋭く、激しく心を揺さぶる。
加藤さんは私と至近距離30cmのところ(写真下)で右手でエフェクターペダルを操りながら意とも易々とフリーミュージックの空間を松風さんや外山さんと紡ぎだして行く。
水谷さんのベースラインは全く奥ゆかしいと言っても良いほど淡々とリズムラインをベーシングする。
外山さんのドラムは逆に、昨今の打ち込み以上に自由奔放、そして全く煩くない音を出す。殆ど椅子には座らずドラミングし、時には右足で時かにシンバルを鳴らす。軽快なドラミングだ。上手い!
上手い、と言えば松風さんの性格の良さを表わすような演奏である。表現する適切な言葉を持たないが、優しく、易しい即興演奏を繰り出してゆくのである。
加藤さんの楽譜を覗くと全て松風さんの書かれたものであり、そうとうに綿密な音が並んでいる。加藤さんは「できるかなぁ」と冗談を飛ばしながらインテリジェンス溢れるテクニックを積み上げてゆく。そして、絶妙なギターワークを披露する。
心が和むフリーJAZZ。こんな事って在るのだな。澱のように沈殿していた怒りが払底するJAZZ。気分が良い。そして高揚する。これがJAZZであると思った。
加藤さんから丁度、「ちょっと旧いけど…自信作です。」とDAYPACKから取り出した、2枚のCDを手ずから購入し、またぞろ気分が良い。SYNAPSEとSHOOMY BANDのCD「reguiem」(地底レーベル)である。(SYNAPSEは探すのはちと困難ですが、「reguiem」は手に入ると思います。傑作です。)
加藤さんと私は同い年。失礼ではあるが同じ時代の空気を吸ってきた同時代感がある。出遭うべき人には必ず出遭うものである。
2ステージが終了した後、この場でお声を掛けたSG氏と駅前で軽く一杯遣りながら、今晩の感激を語り合う。
SG氏は国立パワーJAZZの際には私の前の席、最前列に陣取っていた方である。現在40歳で、12歳からJAZZを聴き始めたとのこと。2年ほど前に大学の教員を辞し、林栄一さん他を追い掛け、ライブ三昧を実践する好漢である。
正に同好の士、JAZZ談義が楽しい!出遭うべき人には必ず出遭うのだ。
*SYNAPSE 加藤崇之+さがゆき
(TBM-CD-1890)
加藤崇之(Acoustic-G,Electric-G,Efesters,Perc)
さがゆき(Voice,Efecters,Perc)
録音・2003年9月14日 新宿ピット・インLive
あんな気分じゃとてもではないが、家には入れない。怒りが家庭で頂点に沸騰すれば家族に迷惑が掛かる。
JAZZで怒りを沈めるしか術が無い。こんな気分を鎮めてくれるのは汗臭いハードなJAZZである。
出演メンバーはマルチリード奏者松風鉱一さんの他、加藤崇之gさん、水谷浩章bさん、外山明dsさんという異才・異能集団である。
全くの抜群のタイミングである。
8時前に店に到着することが出来たので、加藤崇之さんの隣の席を確保。先ずは生ビールをグーッと一杯。
ほろ酔い機嫌の加藤崇之さんが「腹が出てきちゃった~」とカウンターから着席、好々爺風の松風さんがフルートを軽く鳴らしはじめ、ボウヤと見間違った外山さん、水谷さんと音あわせを始めたと思った瞬間、加藤さんのエフェクターで演奏が始まる。
心地よいフリーミュージックである。決してハードではない。心地よく魂を鎮めるフリーJAZZなのである。
ヒステリックさが全く無い。しかし、鋭く、激しく心を揺さぶる。
加藤さんは私と至近距離30cmのところ(写真下)で右手でエフェクターペダルを操りながら意とも易々とフリーミュージックの空間を松風さんや外山さんと紡ぎだして行く。
水谷さんのベースラインは全く奥ゆかしいと言っても良いほど淡々とリズムラインをベーシングする。
外山さんのドラムは逆に、昨今の打ち込み以上に自由奔放、そして全く煩くない音を出す。殆ど椅子には座らずドラミングし、時には右足で時かにシンバルを鳴らす。軽快なドラミングだ。上手い!
上手い、と言えば松風さんの性格の良さを表わすような演奏である。表現する適切な言葉を持たないが、優しく、易しい即興演奏を繰り出してゆくのである。
加藤さんの楽譜を覗くと全て松風さんの書かれたものであり、そうとうに綿密な音が並んでいる。加藤さんは「できるかなぁ」と冗談を飛ばしながらインテリジェンス溢れるテクニックを積み上げてゆく。そして、絶妙なギターワークを披露する。
心が和むフリーJAZZ。こんな事って在るのだな。澱のように沈殿していた怒りが払底するJAZZ。気分が良い。そして高揚する。これがJAZZであると思った。
加藤さんから丁度、「ちょっと旧いけど…自信作です。」とDAYPACKから取り出した、2枚のCDを手ずから購入し、またぞろ気分が良い。SYNAPSEとSHOOMY BANDのCD「reguiem」(地底レーベル)である。(SYNAPSEは探すのはちと困難ですが、「reguiem」は手に入ると思います。傑作です。)
加藤さんと私は同い年。失礼ではあるが同じ時代の空気を吸ってきた同時代感がある。出遭うべき人には必ず出遭うものである。
2ステージが終了した後、この場でお声を掛けたSG氏と駅前で軽く一杯遣りながら、今晩の感激を語り合う。
SG氏は国立パワーJAZZの際には私の前の席、最前列に陣取っていた方である。現在40歳で、12歳からJAZZを聴き始めたとのこと。2年ほど前に大学の教員を辞し、林栄一さん他を追い掛け、ライブ三昧を実践する好漢である。
正に同好の士、JAZZ談義が楽しい!出遭うべき人には必ず出遭うのだ。
*SYNAPSE 加藤崇之+さがゆき
(TBM-CD-1890)
加藤崇之(Acoustic-G,Electric-G,Efesters,Perc)
さがゆき(Voice,Efecters,Perc)
録音・2003年9月14日 新宿ピット・インLive