ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

『銀界』のなかで…追悼・山本邦山氏

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 山本邦山氏が亡くなりました。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
 
 山本邦山といえば『銀界』、何処まで行っても『銀界』…、そして2月10日、銀界の東京で亡くなられました。
 
 『銀界』は1971年の作品です。菊地雅章ゲイリー・ピーコック、村上寛という、絶妙なコラボレーションの中で、朗々と、あるときは切なく、あるときは侘しく、あるときは寂しく、あるときは粛々と尺八を吹いておられました。
 
「これがJAZZ!??」などと(じゃあ、一体なにがJAZZなんだい?)発表当時は言われたものですが、その後の日本のJAZZシーンに多大な影響と衝撃を与えた作品でした。
 
 私も当時は高校生になったばかり。しかしこのLPを購入して何度も何度も聴いたものです。日曜のNHKFMで児山紀芳氏が絶賛したものでした。
 
 1971年度、スイング・ジャーナル「ジャズ・ディスク大賞」日本ジャズ賞は『牡牛座の詩 ニューハード+冨樫雅彦』、『銀界』はペイサージュに続き第三位でした。第五位が金井英人先生の“Q”。第六位がポエジーでしたので、如何に評価が高かったか分かるでしょう。
 
 時代はジャズ・ディスク大賞金賞が『ウエザー・リポート』、銀賞が『アルバート・アイラー・ラスト・レコーディング Vol.1&2』。
 
 ボーカル賞が『ブルース・アンド・バラード/デキスター・ゴードン・コーリン・クローグ』(デクスターゴードンにカーリンクローグ)この時代です。
 
 何度も何度も聴きました。『銀界』を聴きながら、高校の修学旅行“京都”の計画を練ったものです。
 
 竜安寺の石庭、驟雨(古都の夏の日の雨)、沢之瀬…
 
 今でも、CDを枕もとに置き、愛聴しています。スタンダードボッサも良いけれど…やはり、銀界です。山本邦山全集も良いけれど…
 
 人間国宝も良いけれど、JAZZシーンの山本邦山氏です。76歳でした。