ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

沖縄米軍基地を語る前に。辺境を犠牲にしてきた自民党政権とアメリカの世界戦略を撃て!:日出克「神秘なる夜明け」

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 沖縄基地問題を語る前に、辺境たる沖縄に犠牲を強いてきた旧自民党政権アメリカの世界戦略に於ける沖縄の位置づけを認識しなければなりません。

 帝国主義はいつの時代にでも辺境に犠牲を強いて、その辺境を足場に、新たなる辺境を探し当て搾取していくのです。

 ここに、一昨年の2007年08月10日、元駐レバノン特命全権大使で作家の天木直人氏のブログを引用いたします。天木氏の「米国の期待とは裏腹に、憲法9条を世界に高らかに掲げた平和外交こそ、日本の最強の安全保障政策である。日本が有利に立てる道はそれしかないはずだ。」と言う言葉には重みがあります。

 辺境に犠牲を強いる帝国主義の「世界戦略」を撃つ、という認識を持たない限り、沖縄からそして日本本土から米軍基地の撤退はありえないでしょう。

(★天木氏ブログより)
 「…(今となっては)沖縄の嘉手納基地は、一言で言えば日本に対する侵略に対応するものでも日本を守るためのものでもない。嘉手納基地の機能の変化は、日本が無償でアメリカに基地を提供し、アメリカがその代わりに強力な軍事力と核の傘で守ると、いう安保条約の基本的な性格が、(もはや完全に)なくなっていることを意味している…」

 これは月刊誌ボイス(PHP)の最新号(2007年9月号)に掲載されている日高義樹氏とハロルド・モールトン前嘉手納米空軍基地司令官のインタビュー記事の最後に、日高氏が述べた感想文の一部である。

 ボイスの誌上で、日高氏が単刀直入に切り込む質問に対し、米国責任者が語る内容は、次の如く驚くほどあっけらかんとしている。

 日高:アメリカ空軍は沖縄に大規模な兵力を有していますね。何故嘉手納基地が重要なのか説明していただけますか。
 
 モールトン:そのとおりです。アメリカ空軍は嘉手納基地に世界最大の空軍
戦闘部隊を展開しています…嘉手納基地が戦略的に重要な理由は二つあります。一つは数時間でアジアの三大都市、つまり北京、ソウル、東京に飛ぶ事が出来る。インドやロシア中央部にまでも行く事が出来る。もう一つは嘉手納基地の大きさです。二本の大きな滑走路があり、駐機場もたくさんあるので、有事の際には大規模な兵力を受け入れることができる。必要とあれば世界のどの地域へでも戦闘機や兵員を送り込むことができるのです…
 
 日高:アメリカ空軍の強力な戦闘部隊が日本と共同体制をとっていますが、どのような緊急事態を想定しているのですか。
 
 モールトン:アジア、極東の危機に対してだけでなく、世界中の軍事的な緊急事態に対応する体制をとっている…すでに多数の隊員がアフガニスタンイラクに出動しています。南アメリカにも行っている。嘉手納基地に展開している隊員、従業員は世界のどの地域へも出動する体制をとっているのです…

 このようなインタビューを終えた日高氏は、インタビュー後の感想を更に次のように続けている。

 日高「…沖縄に駐留しているアメリ海兵隊(地上戦闘部隊の主力)はグアムに移転しようとしている。この動きは、アメリカがアジア・極東においてもはや地上戦闘を考えていない事を示している。(台湾有事や北朝鮮有事が起きても)アメリカは空軍と海軍で対応するつもりだ。すなわち嘉手納基地や(日本近海に航行する)原子力潜水艦から全世界の紛争地点を睨む、というのがアメリカの新しい戦略なのである…

海兵隊がいなくなっても、イラクでの戦争が終っても)沖縄のアメリカ軍基地が日本に返還されることはない。アメリカは世界戦略の拠点として沖縄の基地を恒久的に使おうとしている…

 安倍政権が今行っているような『日米共同の自衛力強化』といった政策ではまったく追いつかない、大きな軍事情勢の変化が日本に迫っている…
 アメリカ軍による日本占領という状況は未来永劫に変わらないだろう。アメリカ軍は日本側の意向にかかわりなく日本の領土の一部を勝手に使い続ける…」

 米国の元嘉手納基地司令官が嘘をいうはずはない。ハドソン研究所首席研究員の日高義樹氏が米国の意向に反する事を言うはずがない。これは日本政府や日本国民に対する明白なメッセージに違いない。日本もそろそろ本気で自国の安全保障政策を考える時だと。

 与野党の政治家よ。外務省や防衛省の官僚たちよ。日本の安保問題専門家や安保問題担当のメディア諸兄よ。現実を直視せよ。よく考えて答えを出して欲しい。
 冷静に考えれば分かるはずだ。米国の期待とは裏腹に、憲法9条を世界に高らかに掲げた平和外交こそ、日本の最強の安全保障政策である。日本が有利に立てる道はそれしかないはずだ。

 (★以上、天木直人氏のブログより)
 http://www.amakiblog.com/archives/2007/08/10/#000487

 そして、次の記事を読んでみてください。

 ★琉球新報(2007年8月12日朝刊1版2面)

―ヘリ墜落事故の捜査で県警が整備員の氏名開示を求めていたが。

「何のために知りたいのか。事故の原因は分かっている。誰も別の原因があるのではと疑問はないと思う。事故が起こらないよう努力する方がいい。万一事故が起きたときのために訓練もやってきている」

普天間飛行場の環境影響評価で、県は方法書受け取りを保留している。どう受け止めるか。

「(このまま)手詰まり状態が続くなら(完成予定の2014年を待たずに)ある時点で移転できないと(米側も判断することに)なるだろう」

―アセス方法書で県は複数案の方法書送付を提案していた。

「複数案アセスは意味がない。(政府案は)提案ではない。合意計画だ」

「本当の地元の意見では(辺野古区、豊原区、久志区の)三人の区長さんもこれ(政府移設案)でいいという立場だ。なのになぜ県と名護市が反対するのか」

―県は自然環境だけでなく、住環境への配慮から沖合移動を求めているが。

防衛省の研究によると、沖合に出しても騒音はあまり変わらない。(政府案の位置は)これ以上、藻場など環境を壊さないというのが日本のトップの決意だ」

海兵隊のグアム移転でグアムでの作業が進んでいる。

「もし普天間移設が成功しなさそうなら、グアムへの移転や中南部の縮小がなくなる。グアムには米政府も予算をつけている。米側の手続きも進んでいるからといって、普天間が進まなくてもグアムに移転すると思えば大間違いだ」
                        (聞き手 滝本匠)
 
 アメリカの総領事が飽くまで不遜で失礼な言葉づかいです。とても対等な独立国に対する言葉遣いではありません。

 最後の発言は明らかに恫喝です。鳩山総理ではありませんが「あんたには言われたくない…」です。「言うこと聞かなければ、グアムも止めちゃうぞ」と脅しているんですね。大笑いですが、これが自民党政府の対米追随のもたらしたものの実態だったのです。

 馬鹿馬鹿しいですね。こんな事これからも言われるようなら、グアム施設整備費用は、凍結すべきです。

 さて、ご紹介するのは、沖縄からパワフル!!ソウルフル!!力強いネイティブ・サウンドを本土や世界に向かって発信する石垣島出身の日出克の「神秘なる夜明け」です。

 かれのサウンドと唄声は辺境から「持ち去り、さらに犠牲を強いる者」を正に撃つのです。

(曲 目)
  • みなとーま
  • 異人伝説(まれぴとでん)
  • 獅子GONG GONG
  • 天ぬサバニ
  • デンサー節
  • 夏の午後
  • ヌンディードゥナン
  • ヌシキレー
  • ミルクムナリ
  • 10. ニロースク