心がざわつき落ち着かない。そんなときには「メイド・イン・コラソン~トッキーニョ&渡辺貞夫」
心がざわつき落ち着かない。そんな苛苛した一週間を過ごした。
仕事が重なるといつもこういう気分に陥る。そんな時にはついつい、タバコに手が出てしまう。とてもじゃないがタバコごときで、気分が収まるはずも無いのだが…。
酒を飲むのは5時以降である。しかし、帰宅のことを考えると、一人で飲むなら小一時間ばかりのことである。
先週はこんな時間が持てなかった。
上手い焼き鳥屋がある。西荻窪の「なぎ屋」である。たぶん、ここの焼きトンが最近では一番上手いと思う。
四谷から西荻窪まで19分。途中下車して、カウンターに座り、道行く人たちを眺めながら酒を飲むのは落ち着く。
5時にはオープンするが、余り早ければ、携帯にバンバン電話が入り、おちおちしていられない。タイミングが難しいし、ほろ酔い気分も一挙に吹っ飛ぶ。
しかし、今頃の季節では、とっぷりと陽が落ちてしまえば、道行く人々の様子も判らない。
週に一度くらいのことなので、携帯など切ってしまえばよいのだが、それが出来ない貧乏性である。
しかし、それでも、こんな時間を持たないことには身が持たない。
世間は自分の想像を超えること、非日常が突発的に現前に像出し、忽然と想像外のことが起きると誰かを生け贄にし、血祭りに上げ処刑しなければ気が済まない。そんなことが最近多い。猿知恵である。
その猿知恵気分を実に忠実にマスコミは代弁してくれるのである。
その証拠に、生け贄を見つけ出し、それを書き立てることがマスコミの使命だと勘違いする輩が多いことにたち現れている。
それを書き立てることが権力に対抗することだと勘違いしているのである。
本来ならば政治家や政府をチェックすることがマスコミの仕事なのだが、今の大マスコミの政治部の記者など、いかに与党議員や閣僚と親しく口を利けるかということに腐心しているものが多い。
特に男女を問わず、若い記者に多いのが目に付く。所謂「ぶら下り記者」である。
若手の政治記者で、何々幹事長や何々大臣の海外旅行にくっ付いていき、「ナントカ・レストランでご馳走になった」「お土産にナントカ・ワインを貰った」と、待ち時間に自慢しあう巨大マスコミの男女が多いのが鼻に付く。
こんなアホウドモが国会周辺をうろつき回っていているのである。世も末である。
記事原稿を書くときにはプレス・リリースという、南瓜頭を使わなくてすむものが用意されている。
いつの間にやら、マスコミの本来的使命など忘れ、政治の本質や批判的視点から記事を書くことなどそっちのけで、「政局を書く」ことが仕事であり「政治の楽屋話」にうつつを抜かしているのが仕事になる。
いつの間にやら、マスコミの本来的使命など忘れ、政治の本質や批判的視点から記事を書くことなどそっちのけで、「政局を書く」ことが仕事であり「政治の楽屋話」にうつつを抜かしているのが仕事になる。
権力には媚び諂い、地道に働く下層公務員や下層労働者のあら探しをやるのが、今のマスコミである。
そんなことを重ねるうちに、世の中はドンドンおかしくなっていく。
政局、政局と喚いてるうちに、政局など何処かに吹き飛び、マスコミは明日からの洞爺湖サミットにうつつを抜かすのである。
死に体、ブッシュのリーディングで何が出来るか!茶番に終わらせないようにするには、食糧の問題、食料増産の問題。
原油高の問題、を真剣に語るべきだ。国際協調で何が出来るかなどど。期待はしない。参加国各々が何が出来るかを表明するべきだ。
パーソネル…リーダー;トッキーニョ(vo、g)
〃 ;渡辺貞夫(sax)
Amilson Godoy(key)
Papeti(perc)
Ivani Sabino(b)
William Caram(ds)
Osvaldo Batto(cuica)
Edson Jose Alves(g) 他
〃 ;渡辺貞夫(sax)
Amilson Godoy(key)
Papeti(perc)
Ivani Sabino(b)
William Caram(ds)
Osvaldo Batto(cuica)
Edson Jose Alves(g) 他
曲目…1.エリス、2.ミーニャ・プロフィソン、3.メイド・イン・コラソン、4.オ・キ・パッソウ・パッソウ、5.フィーリョ・メウ(ブルー・ラブレター)6.サンバ・ダ・ヴォルタ、7.カリニョーゾ、8.センチメントス・イグアイス(モーニング・アイランド)9.ボンス・モメントス(セレナーデ)10.インキエット・アモール(ストレイ・バーズ)
渡辺貞夫さんの名盤ベスト10に当然入る、名アルバムです。
心のざわつきや、焦燥を慰撫してくれる薬です。