ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

亡き友、石山君・板倉君に捧げる/ブルース・マスター酒井潮さんのソウルフル・オルガンJAZZ「ブルース・ミーティング・フィーチャーリング 和田直」・「ラウンド・アバウト・ミッドナイト 」

イメージ 1

イメージ 2

 鬱陶しい日が続く。しかし、人間は天候の然様を左右できない。

 人の生き死にも同様である。

 運命論者でもないし、そもそも未来論者でもない。本来、人の生き死に余り興味が持てない私であるが、友人の生き死に、には運命モドキのものを感じざるを得ない。

 生まれ故郷の高校の同窓会に出席をしてきた。五年毎におこなっていて、同年卒業生が一堂に会す催しである。

 そこで、1年生のときの友人の石山ヒロキ君とイタクラ亥吉君の死を知った。他にも4名の方がもはや亡くなっておられるのだが、特にこのお二人の死はショックであった。

 石山君は地元の大レコード店の御曹司であり、私にマイルス・ディヴィスを教えてくれた人であった。「ビッチェズ・ブリュー」や「アット・フィルモア」の当時は高価な2枚組みLPを貸してもらって勉強をした。

 高校生BIG・BANDでJAZZギターを弾いていた私にJ・マクローリンを教えてくれたのも彼であり、「もっとギターを基礎からやれ!」と叱咤してくれた人も彼であった。

 レコード屋の息子であったのだから、彼の女池の部屋には、あらゆるJAZZのレコードが有った。

 五年前の同窓会で30年ぶりにお会いして、旧交を温めたが、「糖尿病が進行してオレは先が永くは無い」と寂しく笑っていた。応援団長を務め、体躯巨漢の大らかな人であったが、その頃はもはや随分痩せておられた。

 「5年後にまた会おうよ!」と握手して別れた。

 もう、お一人は、やはり1年生のときのイタクラ君である。イシバシ・イシヤマ・イタクラと出席番号が並んでいたのである。

 彼も、JAZZとロックが大変好きな方で、随分勉強をさせて貰った。彼は、真に地味な外見であったが、バリバリの行動派であった。

 コロコロとした体躯に似合わず、文学好きでズバズバものを言う好漢であった。

 私に「レコードを買うカネがないなら、バイトしよう!」と言って、生まれて初めての工事現場での肉体労働を1年生の夏休みに紹介してくれ、付き合って一緒に働いてくれた。二人とも小柄だったのでボロボロになった。

 新潟祭りの大名行列のバイトを紹介してくれ、暑い中をサイトウ君と共に付き合ってくれたのも彼であった。

 彼は、その翌年、オオタ君、サトウヒロアキ君と共に、1971年の岐阜県中津川で開催された「第3回全日本フォークジャンボリー」にデンスケを持って参加、コンサートの模様をナマ録してくる。

 そして、文化祭で、その生々しいコンサートの模様を公開し、ブルース・ハープを吹きながらオオタ君(VO/Gt)、サトウヒロアキ君(GT)と共にハッピー・エンドや他の数曲を演奏したものである。最高にクールで実にソウルフルな演奏であった。

 石山君やサトウヒロシ君と共に、新潟で開かれた ロックフェスティバルやJAZZ喫茶に幾度となく連れて行ってくれたのも彼である。

 イタクラ君とは、とうとう卒業して以来、一度もお目にかかることが無く、当時のお礼を言うことも出来ずに、別れてしまった。

 いずれ、このお二人には、あの世で遭うことだろう。あの世など有りもしないし、あの世など決して信用などしないが、それが私の友情の表現である。

 亡き友は無くとも、今を生きる友人がいる。

 バネ指でギターにさわれなくなった私に「また、JAZZ演やろうや!」と言ってくれるツルッパゲになったベースでバン・マスの友人がいる。彼は、今年、首のヘルニアの術後が思わしくなく、仕事を辞めたと言う。

 膝を悪くして足を引き摺る私に「お前も脳梗塞をやったのか!?」と声を掛けてくれるトロンボーンの友がいる。彼も二度ほど倒れたという。「今度やったら最期だ」と笑う。

 「オレがオンブしてやる!」と言う友もいる。

 いつも、この世知辛い私のブログを応援してくれる親友のY・N君もその一人だ。彼は来月、大阪に転勤するそうだ。

 また、大阪で痛飲致しましょう!「大阪は、癖はあるが、上手いJAZZマンがたくさんいる、濃~い街デッセ!!」

 これらのソウルフル・ブラザーな皆さんに捧げます。

☆☆☆☆:「ブルース・ミーティング・フィーチャーリング 和田直」
 
アーティスト:酒井潮 ( Ushio Sakai )TBM-CD 5040  

録音年月日
1993.11.21・22
 
1、ダウン・ステェアーズ
2、ルイーズ
3、インブン・オクロック・ストンプ
4、イン・ザ・ダーク
5、ザット・ラッキー・オールド・サン
6、アーリー・イン・ザ・モーニング
7、What's New?

酒井潮 ( Ushio Sakai ) (org)
和田直 (g)
白井淳夫 ( Atsuo Shirai ) (as)
藤井寛 (vib)
水橋孝 ( Takashi Mizuhashi ) (b)
パンリュウ博明 (ds)
深沢光治 (hca)
 
☆☆☆☆「ラウンド・アバウト・ミッドナイト ( Round About Midnight )」
 
アーティスト   酒井潮 ( Ushio Sakai )
サウンド・マトリクス / CAB Records:CBCJ 0007
 
録音年月日
1993.9.28/1993.10.25

1、Stormy Monday
2、The Honeydripper
3、'Round Midnight ( 'Round About Midnight )
4、Makin' Whoopee!
5、Please Send Me Someone To Love
6、Just Squeeze Me
7、Room 608

酒井潮 ( Ushio Sakai ) (org)
竹内直 ( Nao Takeuchi ) (ts)
藤井寛 (vib)
杉山泰史 (g)
小林陽一 ( Yoichi Kobayashi ) (b)
五十嵐武要 ( Taketoshi Igarashi ) (ds)