ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

原因が無ければ事は起こらない。新保守主義者ドモの労働者派遣法の改悪が齎したもの!:Joachim Kuhn/Dynamics

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 梅雨時の晴れ間が続く。
 
 最近、土日の休みが待ち遠しい。歳の勢か。今日も5時に起きてしまった。
 
 昨晩は、新宿でクライアントと痛飲。11時半には風呂にも入らず寝てしまった。

 つまりは、時間が惜しいのである。休みが待ち遠しく、時間が惜しいと言うのは、昨今の日本の中では恵まれている。

 秋葉原の事件である。相変わらずのマスコミの姿勢には辟易する。

 犯人の親に向かって「社会的責任は?」とマイクを向ける。この姿勢が日本人の卑怯者の姿そのものである。

 生け贄を見つけては寄って集って、嬲り者にする。親の責任かどうか、など最後の最後の最後であり、追及する見識の無さと馬鹿差加減に呆れて空いた口が塞がらない。
 
 親の責任より、日本のマスコミ、テメェラの責任追及が先である。

 責任追及の前に、原因である。マスコミや評論屋ドモには「社会や格差問題や派遣法の問題にするのはおかしい!」と言う論調が目立つ。

 原因は明らかである。格差社会と人材派遣法(労働者派遣法)の改悪である。

 現代の人買い企業トヨタの子会社である、関東自動車工業東富士工場での派遣社員の大幅削減方針さえなければ事件は起きなかった。

 簡単な話である。原因がなければ事は起こらない。未然に防ぐことが出来たかどうかを言っているのではない。

 原因がなければ事は起こらないと言っているのである。

 つまりは、事が起きる原因は数々あれど、その一つの原因が欠けてしまえば事は起こらないのである。結果と原因の因果関係である。「罪を憎んで人を憎まず」とはこのことを言う。

 日本のマスコミや評論屋ドモは話を複雑にして、最も重要な原因と社会の病みを覆い隠そうとしている。

 問題は2000年、2003年と小泉政権下で改悪された労働者派遣法の改悪にある。

 不安定雇用が急増し、300万人を超えんとしている背景はここにある。

 労働者派遣法の二回の改悪で、派遣は原則自由化され、製造現場にも解禁された。

 契約社員など有期雇用を使いやすくする労働基準法の改悪も相次ぎ、短期の契約を繰り返すことで実質的には長期の雇用となっている労働者が多いにもかかわらず、企業は自由に契約を打ち切ることができる。

 全くの企業の利益のみを考えた、ご都合主義の悪法が罷り通っているのである。

 今年の三月に雇用期間を定めて働く有期雇用労働者の解雇規制が強化され、企業が3回以上契約を更新した場合、次に契約を更新しないときには契約終了の30日前までの予告を義務付けられた。

 しかし、契約が継続されてきた有期雇用の社員が突然職を失うというショックや心配が簡単に無くなるものではないのは自明の理である。

 この社会の病悪は、抉り出さない限り、回復はしない。やたら、死刑論議が喧しくなるだけ、公安国家と大企業と新保守主義者ドモの思う壺である。

☆☆☆☆
 そんなことを考えながら、今日、明日はJAZZと読書三昧と行きたい。

 Joachim Kuhnから始まり、Sergio Salvatoureを聴き、酒井潮さんに繋ぎ、山中良之さん早坂紗知さんといきたい。

 その後は、椎名豊さんだな。今の気分としては…

 という訳で、Joachim Kuhnである。Joachim Kuhnといえば、1969年の「Bold Music」である。“My Friend The Yogi”を聴いたときの衝撃は忘れられない。

 その次は、BYG-18の「サウンズ・オブ・フィーリング」である。

 タンバリンやフルート、ベルス、人の声を取り入れた、新しい音の探求には当時、驚いたものであった。清澄なる地中海を望む、ヨーロッパからエル・ドラドへの道は希望に満ちた巡礼か、はたまた、地獄行を思わせる苦悩の旅か。大きくアンサンブルのヴィジョンが変貌を遂げていくアルバムであった。

 さて、Joachim KuhnのDynamicsである。ここでのJoachim Kuhnのソロピアノは円熟したキューン・ミュージックを展開している。

 彼のアイデンティティの集大成とも言ってよいほどの完成度の高さである。
 
 1曲目と6曲目以外は全て自作であり、即興性に賭けている。倍速のソロピアノが魂を貫くかのようである。

 ドルフィー・ナンバーは感動を誘い、2曲目は豊かなストーリー性をもつ。3曲目は心に染みる美しいバラードである。

 Joachim Kuhnにはリリカルでブルージーそして魂を揺さぶるほどのソウルがある。

:Joachim Kuhn/Dynamics
【パーソネル】
ヨアヒム・キューン (p)
【収録曲】
1. Something Sweet, Something Tender (Eric Dolphy)
2. Bank Of Memory (Joachim Kuhn)
3. Chemin de la Source (Joachim Kuhn)
4. Dynamics For Montana(Joachim Kuhn)
5. Prince Of Whales (Joachim Kuhn)
6. Tender Mercies (David Liebman)
7. I Don't Want To Know (Joachim Kuhn)

(1990年ドイツ録音:CMP音源)