2007-07-18 漫画に愛を叫んだ男たち(長谷邦夫) を読んで… 本 #ノンフィクション、エッセイ アルコール中毒はよく緩慢な自殺と言われる。 だから酒に満足し酔って眠くなれば客のことなどお構い無しにすぐ寝てしまう。この言葉に全てが表現されている。 緩慢な死! 天才漫画家の光と影。赤塚不二夫は緩慢な死に向って、ひたすら歩いたのである。 理解者であった奥さんも、もはや現在は意識不明である。 天才は周りを巻き込みながら、大きな不条理の渦の中に巻きこんで、死に向うのである。 なし崩しの死、そして緩慢なる自殺。 JAZZの阿部薫にも似た、やりきれない事実がある。酒とクスリの悲劇である。