属性に先立つ本質の認識:佐藤優・国家と神とマルクス 「自由主義的保守主義者」かく語りき
哲学のリアリズム的な任務は属性に先立つ本質的認識にあると思います。
現代哲学はこの使命を真っ当できなければ、その存在そのものが歴史的不可知論の中に雲散霧消していくに違いありません。
不可逆的な政治的歴史認識と政治的現状認識は、国家権力という枝葉末節に至るまで不可視な幻想的なる共同認識体の中で、権力者をして国家の属性認識という暴力論の中に本質論者を放り込む性格を有しています。
それが、現在の日本の検察権力の本質です。
民主党が本質論者ではないことは真に以って明確ではありますが、属性論者たるマスコミに対し、一応の本質論的提起をする必要があるでしょう。
さもなくば、旧政権との認識論的な差異そのものも自らが認識していないことを露呈するからです。
ご存知のように佐藤優氏の著作は多々あり、どの作品も魅力的な出来上がりです。
年末にあたって、今回はこの作品をお薦め致します。