ryukyutokyoのブログ:JAZZと哲学と…

DJ.PANK_kunryu (Dj.薫琉)です。東京ヴェルディと沖縄をこよなく愛する、酔っ払い🥴パンクスです。1955年3月新潟市生れ新潟高校ジョリー・チャップス、上智大探検部出身。40年間勤務した職場を大怪我、肝機能障害、糖尿病、過緊張症で退職しました。現在、アルバイトをしながら療養中です。ゴールデンカップス他GS、freeJAZZ、ムードコーラス歌謡

Nina Simoneを愛した松田優作は、どす黒い血反吐を吐くイエローブルースマンだった。松田優作:HARDEST NIGHT LIVE

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 松田優作Nina Simoneにぞっこんでした。特に、「Everything Must Change 」に相当参っていたらしいです。

 松田優作は最高の映画俳優であったことは、誰もが認めるところです。

 リドニー・スコット監督の最高傑作、サイバー・パンク映画「ブラック・レイン」の阿修羅の如き演技は、日本の俳優史上、特筆されるべきものであり、現在に到るまで、なかなか右に出るものが居ません。

 そんな松田優作さんは日本を代表する、ブルース・マンでもありました。

 「HARDEST NIGHT LIVE 」は1981年7月に行われた松田優作のステージ実況録音盤です。

 このアルバムに松田優作ブルースマンとしてのパフォーマンスが全て表現されていると言ってもよいでしょう。

 松田優作のブルースは原田芳雄だ、藤竜也だと言われることも多いのですが、それは単に「ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース 」を聴いて語られているのだと思います。

 松田優作のブルースは、どちらかと言うとブルース・クリエーションの偉大なる初代ヴォーカリスト布谷文夫の血反吐を吐くような、どす黒いブルース、それに頭脳警察のパンタこと中村治雄の諦めと挑戦、反逆の渇ききったブルースに近いのです。

 自らのルーツに拘り周りに気配り目配りをするブルース、悲しみとか苦しさとは何かを常に見つめながら血反吐を吐くように語りかけ、聴く者を説得しようとする ブルースです。

 それゆえに「クリエーション+エディ藩」というバッキング・バンドが成立したのだと思います。


HARDEST NIGHT LIVE(1981年11月21日発売、ビクター)

1. 灰色の街
2. ベイ・シティ・ブルース
3. シェイク・ユア・ブルース
4. 雨の日にはブルース
5. ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース
6. ホンキー・トンク・ウーマン
7. ボニー・モロニー
8. トライ・ミー・トゥナイト
9. ミッドナイト・ランブラー
10. マリーズ・ララバイ

*「クリエーション+エディ藩」:エディ藩・竹田和夫安藤淳・ヒロ小川・高木貴司・サイ天外・アイ高野