Nina Simoneを愛した松田優作は、どす黒い血反吐を吐くイエローブルースマンだった。松田優作:HARDEST NIGHT LIVE
松田優作は最高の映画俳優であったことは、誰もが認めるところです。
リドニー・スコット監督の最高傑作、サイバー・パンク映画「ブラック・レイン」の阿修羅の如き演技は、日本の俳優史上、特筆されるべきものであり、現在に到るまで、なかなか右に出るものが居ません。
そんな松田優作さんは日本を代表する、ブルース・マンでもありました。
「HARDEST NIGHT LIVE 」は1981年7月に行われた松田優作のステージ実況録音盤です。
松田優作のブルースは、どちらかと言うとブルース・クリエーションの偉大なる初代ヴォーカリスト布谷文夫の血反吐を吐くような、どす黒いブルース、それに頭脳警察のパンタこと中村治雄の諦めと挑戦、反逆の渇ききったブルースに近いのです。
自らのルーツに拘り周りに気配り目配りをするブルース、悲しみとか苦しさとは何かを常に見つめながら血反吐を吐くように語りかけ、聴く者を説得しようとする ブルースです。
それゆえに「クリエーション+エディ藩」というバッキング・バンドが成立したのだと思います。
HARDEST NIGHT LIVE(1981年11月21日発売、ビクター)
1. 灰色の街
2. ベイ・シティ・ブルース
3. シェイク・ユア・ブルース
4. 雨の日にはブルース
5. ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース
6. ホンキー・トンク・ウーマン
7. ボニー・モロニー
8. トライ・ミー・トゥナイト
9. ミッドナイト・ランブラー
10. マリーズ・ララバイ
2. ベイ・シティ・ブルース
3. シェイク・ユア・ブルース
4. 雨の日にはブルース
5. ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース
6. ホンキー・トンク・ウーマン
7. ボニー・モロニー
8. トライ・ミー・トゥナイト
9. ミッドナイト・ランブラー
10. マリーズ・ララバイ