台風９号が首都圏を去り…

　台風９号が首都圏を去った。最近では珍しい、大型台風だった。

　しかし、首都圏を遠ざかったとはいえ、まだまだ東北地方を中心に大きな被害をもたらすだろう。

　台風といえば沖縄である。沖縄にはこれくらいの台風は珍しくもなんとも無い。

　沖縄にもたらす台風の被害は、実際、大きなものなのだが、TVじゃあ、話題にならない。珍しくないからだ。別段、視聴率が取れないからだ。

　TVは視聴率で、稼ぐものだから、沖縄の台風は関係ない。沖縄の友人が、「沖縄のTVでも台風の話題なんかあまりやらないもんね」と言っていた。

　自分でも、台風９号級の台風に沖縄で３度ほど出会ったことがある。目の前で、街路樹が倒れるくらい。安ホテルの窓も割れてしまうほどである。

　しかし、台風は待っていると勝手に歩き去るのである。沖縄では珍しくもなんとも無い。

　ザ・ペニンシュラ東京がオープンした位の話題でしかない。しかし、このペニンシュラ東京のオープンは、現在の日本を象徴しているのだ。

　つまり、高級感・高価格が受け入れることが十分できる、格差の象徴なのである。東京と地方の格差だけではない。格差は日本人の中に連綿と広がり、定着しつつある。

　夏があけ、USAのサブ・プライムローンの激震があり、米国の信用不安は膨張の一途をたどるだろう。さて、週明けの日本はどうなるのだろう。